ホルモンバランスが乱れる? なぜ乱れると不調になるの?

■女性ホルモン(卵巣ホルモン)の乱れの原因は?

ホルモンバランスが乱れるとよく耳にしますが、
ホルモンの乱れって、なぜ起こるんでしょうか?

そもそも卵巣ホルモンは、脳内の視床下部というところがコントロールします。
ここは同時に、自律神経や感情、食欲なんかも管理しているところです。

自律神経とは、人間が生命を維持するのに必要なことを行う神経。
呼吸、体温、血圧、消化などを細かくコントロールしています。

この視床下部に一定量以上の情報が流れ込み、コントロール不能になる。
すると、ここが管理していたあらゆるものが暴走を始める。

これが、ホルモンバランスの乱れです。

なぜコントロール不能になってしまうのか、
理由は様々ですが、確実に言えることは「ストレス」ですね。

会社、取り巻く人間関係、無茶なノルマ、一人でこなす家事や育児など、
現代社会はストレスが横行しています。

これらをまともに受けてしまい、自律神経がオーバーヒートしてしまうと、
コントロール不能になり、ホルモンのバランスも崩れてしまう。

なので、真面目な人、几帳面な人、神経質な人ほど、
ホルモンバランスが崩れやすくPMSになりやすいというのも納得なんですね。

次では、自律神経とストレスの関係をもう少しくわしく見てみましょう。

■自律神経とストレスの関係

前にも言いましたが、ストレスがかかり過ぎると、
自律神経が情報を処理しきれずに変調を来たし始めます。

このストレスのかかりすぎた状態というのは、強弱だけではないんです。
ストレス状態にある時間も大きく関係してきます。

急激なストレスが一気にかかった場合、変調をきたすよりも、
自律神経は活動を遮断してしまうことがあります。

これがパニック障害の症状のいくつかに当てはまるものです。
過呼吸、不整脈、体の硬直などがそうで、ひどいとショック状態にも。

ところが、中程度のストレスが長期間かかり続けると、
徐々に自律神経に不調が出始め、いつの間にか症状が複数になることも。

わかりやすく言うと、
ブレーカーが落ちれば電気は流れませんが、ブレーカーを上げれば元通り。
でも配線異常や接触不良の場合、徐々に配電盤や電気器具に不具合を出しつつ、
普段は不便なく動いていて、いざ壊れると修理が大変。

自律神経とストレスの関係とは、このようなものと思ってください。
なんとなく受け流せなくもない、そんなストレスのほうが、
実は厄介だったりするんです。

私は何でも口に出してしまう方だったので、
多少のストレスは話すことで発散できていると思ってました。

でも今回PMSになったことで、もう一度自分の心を見直すと、
話して心の棘は抜けても、そこに薬を塗ったり、抜けたそばからまた刺が刺さったり、
きちんとケアができていなかったんだと知りました。

多少のストレスはやる気につながるといいますよね。
向上心を刺激して、人を成長させるのはストレスがかかるからだと。

でも、ストレスはストレスです。
自分なりの、心のケアをしっかりとしてあげてください。

傷跡を残さないように、自分をいたわってあげてください。

■自律神経と月経不順とPMS

自律神経に不調が出ると、ホルモンバランスが崩れるので月経不順になりやすい。
では、月経不順になるとPMSになりやすいのか。

逆なんです。
PMSの人は、月経周期は正常な人が多いんです。

PMSは卵巣ホルモンが分泌されないと起こりません。
生理不順は、卵巣ホルモンの分泌量ではなく分泌があるかないかです。

簡単にまとめると、
月経不順は、卵巣の機能に問題はないのに、分泌指令がでない。
更年期は、卵巣の機能に問題があるのに、分泌指令が止まらない。
PMSは、卵巣にも、分泌指令にも問題はない。

このように、生理異常であっても不順とは違う。
更年期と症状は似てても、原因がまるで違う。

PMSは卵巣ホルモンが正常に分泌されているために、
むしろ活発すぎるために起こる症状とも言えるようです。

生理前になると不調になるPMS。
生理不順と関連してるなら、起こる回数ももっとすくなくなるのに。
生理周期が正常なだけに、一年で12回必ず来る。

病気って、そう思うとおりにはいかないものですよね。

■月経困難症とPMSの関係

月経不順は、決まった周期通りに月経が来ないことを言いますね。
月経困難症とは、周期とは関係なく、生活に支障が出るような痛みや、
イライラ、落ち込みなどの精神的な症状が出ることです。

PMSと月経困難症で現れる症状はよく似ていて、
違うのは、症状が現れる時期ですね。

月経10日前くらいから月経が始まって2日くらいまでに症状がでるのがPMS。
月経前症候群という名前の通り、月経前に症状が出ます。

月経困難症とは、月経中に症状がおこるので、PMSとはずれています。

ただし、月経困難症の人は、PMSを発症しやすいというデータがあります。

その逆が聞かれないのは不思議ですが、
PMSだから月経困難症になるとは言われません。

この2つの関係性は、どうなっているのでしょうか。

PMSにしても月経痛にしても、お腹や腰回りの痛みの原因は、
「プロスタグランジン」という物質が活発だから起こる現象です。

このプロスタグランジンは、月経直前に平滑筋をきゅっとしめて、
子宮内膜を剥がれやすくします。

その時に、平滑筋以外の周辺の臓器も影響を受け、
締め付けられるような間隔として現れます。

また、プロスタグランジンは痛覚伝達物質でもあるので、
周辺にもその影響がでて、痛みを感じてしまうんです。

まだ本格的に月経が始まる前の準備段階で、プロスタグランジンの活動が活発、
もしくは、影響を受けやすい体質だと、
PMSという症状で現れてしまう可能性が高いということですね。

また、冷えも月経困難症とPMSの共通ですが、
冷えに関しては、PMS中に体内に溜めてしまいがちな水分が、
そのまま生理中も引き継がれ、冷えとなって現れるのではと言われています。

生理開始と同時に消えてしまうPMSもあれば、
生理開始から2日ほど症状が残る場合もあるといいますね。

もし症状が残っているなら、それ実はPMSだけじゃなく、
影に月経困難症の症状がでているのかもしれませんよ。

毎月やってくる月経。女性にはつきものですが、
それ故に男性にはわかってもらえない辛さや悩みがありますよね。

ぜひ女友達と話しあったり、その道もプロであるお医者様に相談して、
少しでも快適に過ごせるようになるといいですね。

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