なぜか他人にイライラして攻撃的になってしまう 生理前のこの現象はどうして起こるの?

■生理が近づくと人に対して優しくなれません

普段はとても思いやりのある優しい人なのに、時々すごく怖い。
なにか気に触ることをしちゃったかな?なんて思ったことないですか?

生理前になると心がとってもささくれだってしまう。
人のすること、言うことがとても嫌悪に感じる。

常にやさしくありたいと思っているのに何故なんだろう。
この感情の起伏のせいで周りにまで迷惑を掛けてしまって申し訳ない。

そんな風に自分の不調の時ですら、周りを気遣ってあげられるなら、
多少の変化はきっと容認してもらえるでしょう。

でも、自分の気持ちはそう簡単には納得できませんよね。
どうして生理前になると優しさが足りなくなるのでしょうか。

それは「月経前症候群(PMS)」という病気のせいなんです。
ホルモンバランスが変化することにより起こる、立派な病気なんです。

女性であれば大半の人に起こる月経。
なのにPMSになる人とならない人がいるのはどうしてか。

きちんとした原因はわかっていませんが、
几帳面な人、気遣いの出来る人、優しい人に多いなんて研究結果もあるようです。

それにしても、人に優しい性格までも変えてしまうPMS。
優しさの正体は一体何なんでしょう。

■優しさの源

PMS中に減少してしまう「優しさ」とは、
どういったメカニズムで起こる減少なんでしょうか。

実は「優しさ」はホルモンによって起こっているのです。
「オキシトシン」というホルモンが分泌されることで優しくなります。
そのため、オキシトシンは「優しさのホルモン」ともよばれます。

このオキシトシンは、出産の際の分娩を促したり、母乳の出を良くしたり、
他人への優しさや愛情を司るホルモンなんですね。

また、自分が幸福に感じる「セロトニン」とも密接な関係があるので、
「自分が幸せで安定していれば他人にも優しくなれる」
ということなのかもしれません。

ならばホルモン剤などで体内の量を増やせばいいのでは?と思いますが、
残念ながらオキシトシンは分解し易いのでそのような摂取はできないんです。

唯一の方法は、「点鼻薬」になります。
が、この方法はまだ研究段階なので一般的には使用できません。

研究が進み、点鼻薬が一般的な薬として認可されれば、
PMSの症状の一つである「攻撃性」も改善されるかもしれません。

現段階でオキシトシンの分泌をうながす方法としては、
先ほど関係が深いといった「セロトニン」の分泌をうながすことで、
連動して促されるという物があります。

セロトニンはリラックスすることで分泌が活発になるので、
ゆっくりと入浴する、のんびりとした時間を過ごすなどすることで、
気持ちが落ち着いてオキシトシンもより分泌されやすくなるのではないでしょうか。

■なぜPMSだと攻撃的になるのか

優しさがホルモンと関係しているのはわかりました。
では今度は、PMSだとどうして攻撃的になってしまうんでしょうか。

PMSがホルモンのバランスによって引き起こされるのはわかっています。
そのホルモンバランスに先ほどのセロトニンが関係しているからなんです。

排卵から生理前までは、卵胞ホルモンの分泌が低下します。
それによって、幸福ホルモンとよばれるセロトニンの分泌も抑えられます。

セロトニンは幸福感や満足感を司るホルモンなので、それが低下することで
感情が満足できず、とても攻撃的になってしまうんです。

攻撃的とまではいかないにしても、セロトニンの現象によりオキシトシンも減少し、
結果、他人に対しての寛容さが欠けてしまうことになるんです。

また、アドレナリンの分泌が活発化し血糖値が下がりやすくなるので、
その影響もあって攻撃的になりやすいともいわれています。

お腹が空くと機嫌が悪くなる人っていませんか?
あれは、血糖値が下がっているからなんです。

血糖値が下がり過ぎると生命維持が難しくなるので、
多少強引にでも食べ物を確保するため、攻撃的になるといわれています。
生きていくための本能ともいうべきものですね。

こうして、ホルモンの影響で各方面に反応が起こり、
その結果が、いらだちや優しさの欠如として現れてしまうんですね。

■PMS中の人間関係の対処法

生理前のそういった状態がある程度は仕方がないものとして、
では治療を進めている間の人間関係はどうしたらいいのでしょうか。

まさか誰とも会わずにいるなんてことは不可能ですし、
かと言って、みんながみんな病状を理解してくれるとも限りません。

そこで、人間関係に日々が入らないようにする対処法をお教えします。
実践したところで100%うまく行く保証はありませんが、
何もしないよりかはいいと思います。

・なるべく接触を避ける
やはりこれが一番です。
特に仕事関係やあまりプライベートのお付き合いのない人たちとは、
この時期は接触するのを避けましょう。

・ストレスを溜めない
ストレスを0にすることは難しいですが、
ちょっとした事でもすぐに解消出来るような方法を身につけておくといいでしょう。

ちなみに私の場合、イラッとしたら手首の輪ゴムをパチンと弾くことで、
気分の切り替えをするようにしています。

・ひとりきりの時間を過ごす
PMS中は他人に対してとても負の感情が先立ちます。

一人でゆっくりと入浴する。
お気に入りの音楽を聞きながら読書する。
何もせず、ただぼうっとお茶を楽しむ。

どんなことでもいいので、一人でリラックス出来る何かを見つけましょう。

PMS中は自分が自分じゃ無いみたいに感じます。
最悪な人間になっていると自己嫌悪に陥るかもしれません。
でもそれは違います。

・優しくなれないのは病気のせい
・他人に厳しくしてしまうのは病気のせい
・決してあなた本人が変わったわけではない

全ては病気のせいなんです。
ほんの数日間のあなたが、本当のあなたではありません。

きちんと治療をして、いつも優しい本当のあなたでいられるよう頑張りましょう。

毎月のモヤモヤ・イライラを解消するには?