■生理前の胸の痛み、これって生理痛のひとつの症状?
生理前、胸が張って少し触れただけでも痛くなることありますよね。
通勤で満員電車なんて乗った日には違う意味で胸をガードしちゃいます。
これって生理痛の一種なんでしょうか。
そもそも生理痛って腹痛以外に何があるんでしょうか。
生理痛の症状として認められているのは、
腹痛、吐き気、腰痛、頭痛、熱、下痢、眠気、めまい、便秘、肌荒れ
以上の10種類の症状になります。
なかでも腹痛や腰痛などは一般的にいわれる症状ですね。
「~痛」と名前がつく割に、痛み以外の症状もありますね。
では、胸の痛みは生理痛になるのか?ということですが、
ズバリ、なりません。
というのも、生理前の胸の張りは、体が妊娠に備えて起こる現象です。
生理は妊娠せず不要となった胎盤を体外に排出するのが目的です。
なので、妊娠の準備のために膨らんだ胸は、
生理とともにもとに戻り、痛みも引いていきます。
生理痛とは、生理が原因で起こり、生理中にその症状がでます。
なので、生理前の胸の痛みは、「生理痛」とは違うのです。
■生理痛とPMSの見分け方
そうはいっても、PMSと生理痛のどちらにも共通している症状がありますね。
この場合は、どちらが原因なのかわかりにくいですよね。
でも原因がわかっていないと根本的な治療は出来ませんよね。
PMSの治療と、生理痛の治療ではちがいますからね。
なので、同じ症状でもそれがPMSなのか生理痛なのか、
簡単な判断基準をお教えします。
・PMS
生理10日くらい前から、長くても生理開始2日目くらいまでの症状
生理痛
生理開始から生理終了までの症状
例えば、毎月20日に生理が来るとしますよね。
10日頃からもやもやした腹痛、腰痛、下痢をしだした。
20日になって生理が来て、腰痛と下痢は収まったが、
激しい腹痛、吐き気がひどかった。
この場合、腰痛と下痢はPMSです。
吐き気は生理痛です。
では、腹痛は?
これは、PMSであり、生理痛でもあるんです。
前半のもやもやした腹痛は、PMSの症状です。
後半の激しい腹痛は、胎盤が剥がれ落ちる際の痛みなので生理痛です。
同じ症状でも、現れる時期、痛み方によって区別することが出来ます。
ただし目安程度なので、きちんとした診断は医師にお願いしてください。
■PMSとそれ以外の見分け方
生理痛とのちがいはわかりましたが、
なにも痛みの原因はPMSと生理痛以外ないわけではありません。
特に胸の場合、他の病気が隠れている可能性もあります。
それは、乳腺症と乳がんです。
生理前になると胸が張って痛くなりますが、
それはPMS以外が原因かもしれません。
・乳腺症
母乳を出すための管が炎症を起こし、しこりや痛みを発する。
生理前になると、乳腺に水分を溜め、乳腺自体が変化する。
生理ごとにそれを繰り返すが、
何かのきっかけで炎症を起こすと、乳腺症になってしまう。
・乳がん
乳房の周りにしこりが出来るのが見分け方の特徴。
特に胸の張りが片方だけだったり、形がいびつなときは要注意。
どちらも胸が張ったり痛くなったりしますが、
PMSとのちがいは、「しこり」ではないでしょうか。
もし胸を触ってみて気になるしこりを発見したら、
ぜひ、早急に病院へ行って診断を受けてください。
■胸の痛みの緩和方法
病院へ行くほどのものでもないとしても、
生理前の胸の張りからくる痛みは何とかしたいですよね。
ちょっと何かが触れただけでも激痛が走るほどの人もいます。
そんな時は満員電車、満員のエレベーターなんて地獄のようですよね。
違う意味で胸をガードしてしまいます。
そんな大変な思いから、少しでも開放されるための対処法をお教えします。
簡単なのでぜひためしてみてください。
・下着のサイズアップ
少し触れただけでも痛いのに、普段と同じサイズのブラでは締め付けすぎです。
ワイヤーのない、ソフトタイプのブラにして、
必要ならその時期の胸のサイズに合わせて大きい物を用意しましょう。
・温めてマッサージ
あまりに痛くて熱を持っているときは冷やして置きたいところですが、
ホットタオルなどでじんわりと温めると血行が良くなり乳腺の負担も軽減され、
痛みが引いていきます。
更に優しくマッサージをすると効果的なので、ぜひお風呂では、
湯船につかってやさしくマッサージしてみてください。
・大豆製品を控える
大豆には女性ホルモンと同じ働きをする大豆イソフラボンという成分があります。
これを摂り過ぎると胸への影響が強すぎるので、
張りや痛みがひどい時には摂取を控えましょう。
いかがでしょうか、簡単にできそうですよね。
人前で胸をガシガシ揉むのはいかがなものかと思いますが、
優しく擦るだけでも十分マッサージ効果があるので、
痛みがひどくなってきそうなときはぜひやってみてください。